放課後ラプソディー
もしかして、彼女、かな。

あれ、私、なんでこんなに、傷ついているの?

なんでこんなに、胸が痛いの?

「内宮?どうしたの?」

速水君が話しかけてくれるけど、その声も耳に入らないくらい、私は瞬君とその女の子に釘付けになっていた。

だって、瞬君は後輩だよ。

すごく可愛い、私の大切な後輩で、パートの仲間。

その日は楽しみにしていた映画の内容もあまり覚えていない。

ただ、覚えているのは、瞬君と彼女が楽しそうに歩いている姿だけ。

速水君たちと別れてから、ちいちゃんに思わず相談してしまう。

だってこんな経験、初めてなんだもん。

私にはまだ、その感情を知ることができなかった。

「それは恋だね。」

こっ、恋!?

「だって、瞬君は後輩だよ?一つ下だよ?」

私がそう言うと、ちいちゃんは首を振った。

「恋に年齢なんか関係ないの。好きって気持ちさえあればどうにだってなるんだから!」

そ、そうなの?

初めてだから、わかんないや…


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