スキという気持ち。
はじめまして
ひらり。ひらり。
薄ピンクの花弁が視界に映る。
アスファルトの地面を彩るのは桜の花弁
目の前は新たに始まる高校生活に思いを馳せ、この青い空に負けないくらいのキラキラとした笑顔を咲かせている新一年生
....かくいう私もその新一年生の一人なのだが、
「....はぁ、」
地元の高校にも関わらず、知り合いが誰一人としていないというミラクルが起こった。
もし私がコミュニケーション能力の高い人物だったなら、そこまで深刻な問題ではない。
知らない人に話しかけていけるような度胸はない。
私は一人だと寂しくて死んじゃうなんて可愛げのあるウサギ系女子ではないので中学の時もそこまで交友関係は広くなかった。
狭く深くの付き合いだ。
しかし、流石にボッチはキツイ。メンタル的に堪える
そもそも入学式の日に友達以外に話しかけるようなチャレンジャーなんてそうそう....
「ねえ君、名前なんていうの?」
...いたよ。これはあれか?私に話しかけてるのか?
「あ、オレ多田健一。よろしく!」
「.........はじめまして。葉山ゆずきです」
これが私と多田健一の出会いだった
薄ピンクの花弁が視界に映る。
アスファルトの地面を彩るのは桜の花弁
目の前は新たに始まる高校生活に思いを馳せ、この青い空に負けないくらいのキラキラとした笑顔を咲かせている新一年生
....かくいう私もその新一年生の一人なのだが、
「....はぁ、」
地元の高校にも関わらず、知り合いが誰一人としていないというミラクルが起こった。
もし私がコミュニケーション能力の高い人物だったなら、そこまで深刻な問題ではない。
知らない人に話しかけていけるような度胸はない。
私は一人だと寂しくて死んじゃうなんて可愛げのあるウサギ系女子ではないので中学の時もそこまで交友関係は広くなかった。
狭く深くの付き合いだ。
しかし、流石にボッチはキツイ。メンタル的に堪える
そもそも入学式の日に友達以外に話しかけるようなチャレンジャーなんてそうそう....
「ねえ君、名前なんていうの?」
...いたよ。これはあれか?私に話しかけてるのか?
「あ、オレ多田健一。よろしく!」
「.........はじめまして。葉山ゆずきです」
これが私と多田健一の出会いだった