片想い協力者は無愛想ヤンキー!?(番外編)
驚いて目が点になっているであろう、あたしにようやく笑いがおさまった蓮夜が言う。
『おしえてやろーか?こいつの名前は麻奈美。あの日、俺と瑠樹が昇降口で話してた女。でこいつは彼女なんかじゃなくて姉貴。』
『…は?はぁぁぁぁぁ!??』
『麻奈美は結構なブラコンでさー、俺の彼女についても、しょっちゅー口だしすんだよ。それを瑠樹と喋ってただけ。』
驚いて言葉も出ない。
麻奈美さんは『だ、誰がブラコンよ!!』と言っていた。
『お前バカだよなー?あん時言えばよかったのに。麻奈美って誰?って。帰りのときも俺は期待してたぜ。』
そんなの…言えるわけないじゃん!!
『で、一人で勝手に誤解して俺からの連絡待ってたんだろ?これだからオコサマは…』
そう言って鼻でフッと笑う。
あたしはなんだかムカついて必死に言い返す。
『あ、あんただって、あたしに会えなくて寂しかったんじゃないの?』
フンッとすると蓮夜は
『アホか。俺はお前と違って大人だからな。好きな女に触れられない辛さを我慢したんだぜ?』