片想い協力者は無愛想ヤンキー!?(番外編)
『そっちこそ。なんで叩こうとしてるの?三上サン。』
『別に叩こうなんて…』
ニコリと笑いかける俺に不本意に顔を赤らめる女は三上シオリ。
同級生で追っかけにもよく来る。
そして…俺がキライなケバい女だった。
『とにかく俺、最初から見てたんだけどー…集団でこんなことするなんて最低だよね』
『え…?』
ニコニコ笑いながら言うと5人の女子は一気に青ざめる。
『俺の前に二度と現れないでね?』
そう言うと抱き締めていた女を引っ張り立ち去った。
結構離れたところで女が立ち止まる。
『うぉ!!…ど…どした?』
後ろを振り返るとうつむいている女。
『相澤先輩…私……謝りに行きましょう!!』
突然顔を見上げた女の顔を見てギョッとした。
なぜなら…美亜里ちゃんにそっくりだったから。
『え…あ…は?』
女の顔を凝視する俺に首を傾げながら顔をペタペタする女。
『な、何かついてますか…?』
こいつ…仕草までにてる。
唯一違うところといえば…髪の毛が黒色なところぐらい。
それから…美亜里ちゃんよりかは少し身長が小さい。
『わり…。なんもねぇ。』
無意識に赤くなる顔を片手で必死に隠す。
やべぇな…。