片想い協力者は無愛想ヤンキー!?(番外編)
『え!?相澤先輩!??』
『カッコイイ~!!』
『なんでこの階にいるのかなー??』
翌朝。
俺は無性に葵ちゃんに会いたくなって1年生の廊下を歩いている。
1組から回っているけど、なかなか見つからない。
『たく…どこに居んだよ』
独り言を言ったとき、走ってきたと女ぶつかった。
『…!?』
『きゃっ!! 』
よろける女を慌てて支える。
『っと…大丈夫?』
お決まりの笑顔で女を見ると…
『え、相澤先輩?』
『…あ。』
俺の顔をジーと見ながら眉をひそめるのは俺が探していた張本人、杉田葵だった。
『な、何してるんですか?』
『葵ちゃんを探してた♪』
『は?』
うわー…そんな反応しなくても…俺ちょっと今傷ついたよ。
葵ちゃんは溜め息を吐くと『ここは人目につきます。移動しましょう。』と言って俺を人気の無いところに連れていった。