片想い協力者は無愛想ヤンキー!?(番外編)
『で?なんですか??』
腕くみをしながら俺を睨む葵ちゃん。
え、俺ホントに好かれてるのかしら?
『葵ちゃん?もうちょっとニコやかに…『できません。』』
え~…
この子…顔と仕草は美亜里ちゃんなのに性格は違うのね。(泣)
『なんでそんなに怒ってるの?』
目線を合わせながら優しい口調で葵ちゃんに尋ねる。
『相澤先輩が…他の女の子達にカッコイイとか言われるからムカつくんです!!』
真っ赤な顔で俺に訴える葵ちゃん。
うわ…結構キタよ。今の。
俺のハートの心に天使が矢を撃ち抜いたよ。
『なんで廊下を歩くだけでそんなに注目されちゃうんですか!?もっと地味に来れないんですか!?』
うーん。そんなこと俺に言われてもなぁ…。
『だいたい!先輩はいっつもそうです!!先輩が微笑むだけで、どれだけの女の子が失神するか知ってますか!?』
え、まじで?
俺、失神さしちゃってるの?
遠い目をする俺に葵ちゃんはピシャリといい放った。