片想い協力者は無愛想ヤンキー!?(番外編)
奏×美雨菜
『君…ここで何してるの?』
『…何してると思うの?』
もうすぐ、時計の針が7時を指すであろう真冬の公園。
学校帰りだった俺、葉月 奏は偶然通った公園に人影があるのに気づいた。
近寄ってみると、ベンチの端に一人でうずくまっている女子高生の姿が。
こんな時間に何してんだ…?
不審に思い、近寄るとそこにいたのは同じクラスの白山美雨菜(シラヤマ ミウナ)だった。
彼女は口数は少なく、単独行動が多い。別に嫌われているわけではないが、彼女の容姿はあまりにも綺麗で誰も近寄れないのだ。
つまり…高嶺の花。
『白山…さん?』
声を掛けると一瞬、ピクッと反応したが無言。
『君…ここでなにしてるの?』
そう声を掛けると、数秒たって返事が。
『…何してると思うの?』
うーん…そう聞かれてもなぁ…。