片想い協力者は無愛想ヤンキー!?(番外編)
その美しさに見とれながら…俺は…言った。
『俺が…白山さんの友達第一号…な?』
そう言うと、白山さんは目を見開く。
そしてクスッ…と笑った。
『今日は帰るわ。……じゃあね、葉月…君?』
そう言うと公園から去って行った。
俺の名前…知ってたのか。
クラスメートなのに、話すのは今日が初めてだし…知らないと思ってた。
一人残された公園。
『…さむ。』
そう独り言を言ったけど、心はなぜか暖かかった。
翌朝。
学校に登校すると、
『おはよ。』
後ろからキレイな透き通る声が聞こえた。
振り返ると白山さんがいた。
『あ…おは『そーーーーう!!』』
俺が挨拶をしようとしたら、声が。
それは今、登校してきたであろう、俺の…親友?戸田要(トダ カナメ)だった。
要は俺と、白山さんを交互に見て口をパクパクさしている。
まぁ…平凡な俺と滅多に人と話さない白山さんが挨拶してるんだしな。
だけど、白山さんは要を見るとフイッとそっぽを向き校舎の中に入っていった。
『え、俺…嫌われてるの!??』
泣きマネをしながらしがみついてくる要。
俺は苦笑しながらも教室へと向かった。