ここに在らず。
「……あの、私の望みとは一体…」
なんて、少し警戒しながらも私は意味をナツキさんに尋ねてみる。すると、
「ん?あ、いや。まぁでも俺は…そんなのもアリだと思うよ」
と、返って来たのはまさかの肯定的な台詞。
「…え、そ、それっていうのは、そんなのっていうのは…つまりそれは、私が夢を見る事に…という事ですか?」
恐る恐る、私はもう一度尋ねてみた。
そんな私にナツキさんは少し怪訝そうな顔をしながら「いや、だとしたらその他に何の話をしてたんだよ」と首を傾げてみせるけれど、いやいやそんな顔をされても、こんなやり取りでは分からなくたって当たり前だと思いますけれど、なんて心の中で思う。
でもそこはジッと閉じ込めて置くように細心の注意を払った。