ここに在らず。


「何をどうして、そんな事に…?でもそういえば私、いつから行って無いのでしょう?結構休んでしまっているような…それなのになんで私、すっかり忘れてた…!」

「うん。まぁ、とりあえず座って落ち着こう、大丈夫だから」


そう促されるがままに、私は疑問と焦りを抱きながらもまたソファへと戻る。するとトウマさんは「じゃあ話を始めようか」と、私に改まって向き合った。


「俺が呼ばれて君を任された時、藤堂さんが学校へは話をつけてあると言っていたんだ。君が体調を崩した時から大体一週間くらいが経ってるんだけど、まぁそれくらい別に急ぐ事も無いから気にする事も無いよ」

「え、一週間って…というか、トウマさんが呼ばれてそれで任されたって、一体どういう事ですか?」

「ん?あぁ、連絡が入ったんだ、藤堂さんから君の事を頼みたいって。回復の兆しが見えない君の様子を見て決めたらしい」

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