ここに在らず。


トウマさんの傍に居られるのは幸せ。

トウマさんが居ないと、私は幸せにはなれない。

それに間違いは無い。間違っているとは思っていないけれど…でも、それはつまり、私は私一人では幸せになれないのだということ。


…だとしたら。私の幸せは、常に不幸と隣り合わせだ。


今のトウマさんに認められない変わった自分か、昔の暗闇の中に身を置く未来の見えない自分か。

どちらにしろ私の選択の先にはこのままいつトウマさんから見捨てられてしまうのかと、怯えながらにして得る幸せしかない。…そうか、だから私にはいつも不安が付きまとうんだ。


それが本当の幸せなのか、過ぎ去る日々の中で私は疑問に思うようになった。


トウマさんの傍に居たい。傍に居られる事が私の幸せ。私の願い。だから……


……でも。



「プレゼント、結局何にしたんだ?」

「…え?」


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