ここに在らず。


本題って、ここから?

何?なんだろう?


少し不安に思ったりする私は恐る恐る様子を窺ってみると、ニッコリと笑顔でこちらを見ているナツキさんと目があった。


「これ、着てみないか?」

「は、はいっ、……はい?」


き、着てみないか?


どういう事だ?と、改めて首を傾げると、ナツキさんは「まぁアレだ」と言葉を繋げる。


「これらはさ、結局あんたのために作られてきたようなもんだから。あんたが着て完成するんじゃないのかなーと、俺は思うんだよな。だから…もし着てみたいと思うなら着せてやりたいと思うんだけど、どう?」


「着てみる?」と、ナツキさんはもう一度私に尋ねた。それに私はもちろん、着てみたい!と、思ったのだけれど…


「で、でも、これってトウマさんの作ったものなんですよね?」



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