ここに在らず。
じゃあ学校は?と思うとその後、登校する時間になると使用人の方が迎えに来てその時初めて鍵が開けられた。私はなるほどそういう事かと納得する。
じゃあ昨日のあれは何?
鍵は閉まったまま。
寝る前と同じ服装。
注意も無ければお仕置きも無し。
……まさか、夢?
随分リアルな夢だと思った。でも夢だという方が辻褄が合うのも事実。何よりだって、なんでトウマさんがここを知ってるの?
「…そうか。私、思い詰め過ぎてあんな夢見たんだ」
正直ガッカリしたのが、私が初めて見たトウマさんの夢の一日目だった。