スイート・リトル・ラバーズ
そしてそれから一緒に帰るのが日課になり、しばらくしてから私はシンに告白された。
「ねえ、俺達付き合おうよ」
という言い方で告白をされたのだけれど、私はかなり戸惑ったあとに、
「うん」
と頷いた。
一番は意外だった。
シンのようなケンカっ早い人間が本を読むということだけでも意外だったのだけれど、それよりもまずは私のような人間に興味を示すということの方が意外だった。
一部の人間から嫌われてはいるものの、シンは人気があった。
正確にはクラスでの発言力が強くて、クラスでのまとめ役みたいな存在だった。
それに対して私は根暗で人と話す時は目を見ることが出来なかった。
友達がいないと言えばウソになるけれど、本当に数えるほどしかいなかった。
だから釣り合わないと思ったし、どうせ続かないだろうと思った。
それなのに、私達は高校を出るまでお付き合いを続けることになった。
その関係も結局はシンが死ぬことで終わりを告げるのだけれど、シンは私に人間にとって大切なことは何かを教えてくれる存在になった。
「ねえ、俺達付き合おうよ」
という言い方で告白をされたのだけれど、私はかなり戸惑ったあとに、
「うん」
と頷いた。
一番は意外だった。
シンのようなケンカっ早い人間が本を読むということだけでも意外だったのだけれど、それよりもまずは私のような人間に興味を示すということの方が意外だった。
一部の人間から嫌われてはいるものの、シンは人気があった。
正確にはクラスでの発言力が強くて、クラスでのまとめ役みたいな存在だった。
それに対して私は根暗で人と話す時は目を見ることが出来なかった。
友達がいないと言えばウソになるけれど、本当に数えるほどしかいなかった。
だから釣り合わないと思ったし、どうせ続かないだろうと思った。
それなのに、私達は高校を出るまでお付き合いを続けることになった。
その関係も結局はシンが死ぬことで終わりを告げるのだけれど、シンは私に人間にとって大切なことは何かを教えてくれる存在になった。