*ふわり、はつこい*
**
その日は結局、H校が負けてしまった。
試合が終わり、私達は体育館を出る事にした。
「負けちゃったね。後半までは勝ってたのに」
「うん。そうだね」
私達は少し残念な気持ちで靴を履いた。
「あ、心向ちゃん!!」
履き終えると同時に後ろから名前を呼ばれ、私は反射的に振り返った。
「先輩っ」
片付けの途中で来てくれたのか、片手にはモップを持っていた。
「今日は負けちゃったけど見に来てくれてありがとうな。またいつでも来て。よかったら俺またメールするし。あ、幾田さんも」
「・・・うん!こちらこそ、ありがとうございました!!」
私は頭をあたふたと下げた。
「いやいや。それよりあそこで見てるの正直、きつかったっしょ?」
先輩は申し訳なさそうに笑ってそう言った。
その日は結局、H校が負けてしまった。
試合が終わり、私達は体育館を出る事にした。
「負けちゃったね。後半までは勝ってたのに」
「うん。そうだね」
私達は少し残念な気持ちで靴を履いた。
「あ、心向ちゃん!!」
履き終えると同時に後ろから名前を呼ばれ、私は反射的に振り返った。
「先輩っ」
片付けの途中で来てくれたのか、片手にはモップを持っていた。
「今日は負けちゃったけど見に来てくれてありがとうな。またいつでも来て。よかったら俺またメールするし。あ、幾田さんも」
「・・・うん!こちらこそ、ありがとうございました!!」
私は頭をあたふたと下げた。
「いやいや。それよりあそこで見てるの正直、きつかったっしょ?」
先輩は申し訳なさそうに笑ってそう言った。