*ふわり、はつこい*
❋てをふる、
❋てをふる、
─9月中旬─
9月に入り、私達の地元はお祭りモード一色となった。
3年の前半までは遊んでばかりだった私達3年も、最近は受験のことが話題にあがるように。
『もう志望校決まった?』『絶対受かる気しない〜』『あの子みたいに頭よくなりた〜い』などとこの時期の3年のクラスは大抵、どこかでこんな会話をしている。
「ねえ、ユウカちゃんはお祭りの笛とか役やるの?」
教室の窓を開け、秋風に当たりながら私はそう問う。
「んー、心向はやるんでしょ?それに笛に入っとけば先輩にも会えるじゃん。同じ地区なんだし」
私達の祭りは地区ごとに組み分けをし、決まった場所にあとで集まることになっている。
私とユウカちゃんは地区が違うから集合までは会えないけど、陽汰先輩と私は地区が一緒だから先輩が祭りに参加していれば会えるはずなのだ。
「うん、やるよ」
「へえー、じゃああたしもやろっかな?心向がやるんなら」
これで私達はお祭りに参加することになった。
─9月中旬─
9月に入り、私達の地元はお祭りモード一色となった。
3年の前半までは遊んでばかりだった私達3年も、最近は受験のことが話題にあがるように。
『もう志望校決まった?』『絶対受かる気しない〜』『あの子みたいに頭よくなりた〜い』などとこの時期の3年のクラスは大抵、どこかでこんな会話をしている。
「ねえ、ユウカちゃんはお祭りの笛とか役やるの?」
教室の窓を開け、秋風に当たりながら私はそう問う。
「んー、心向はやるんでしょ?それに笛に入っとけば先輩にも会えるじゃん。同じ地区なんだし」
私達の祭りは地区ごとに組み分けをし、決まった場所にあとで集まることになっている。
私とユウカちゃんは地区が違うから集合までは会えないけど、陽汰先輩と私は地区が一緒だから先輩が祭りに参加していれば会えるはずなのだ。
「うん、やるよ」
「へえー、じゃああたしもやろっかな?心向がやるんなら」
これで私達はお祭りに参加することになった。