*ふわり、はつこい*
─卒業式後─
式はぼーっと今までの思い出に浸っていると、いつの間にか終わってしまっていた。
哀しいでもなく、嬉しいでもなく、と言ったところ。
まだ実感が沸いていないのかもしれない。
卒業式では川嶋あいの『旅立ちの日に』を歌った。
「ユウカ先輩!」
名前を呼ばれ、私は我に帰る。
今はみんな玄関で別れを惜しむように、写真を撮ったり先生達と話していたりしている。
「・・・?」
名前の呼ばれたほうを見るとそこには小柄な女の子が立っていた。
あたしは記憶を辿って名前を思い出す。
・・・たしか、陸上部の1年の子。名前は・・・
「ミカです!」
あたしは頭の中の考えを読まれたのかと、少しドキリとした。
式はぼーっと今までの思い出に浸っていると、いつの間にか終わってしまっていた。
哀しいでもなく、嬉しいでもなく、と言ったところ。
まだ実感が沸いていないのかもしれない。
卒業式では川嶋あいの『旅立ちの日に』を歌った。
「ユウカ先輩!」
名前を呼ばれ、私は我に帰る。
今はみんな玄関で別れを惜しむように、写真を撮ったり先生達と話していたりしている。
「・・・?」
名前の呼ばれたほうを見るとそこには小柄な女の子が立っていた。
あたしは記憶を辿って名前を思い出す。
・・・たしか、陸上部の1年の子。名前は・・・
「ミカです!」
あたしは頭の中の考えを読まれたのかと、少しドキリとした。