*ふわり、はつこい*
─帰宅後─


今日はクラスでは沢山の人が私の事を祝ってくれた。

中には速水くん、速水くんに混じって他の男子も。

晩ご飯の後にはお母さん特製の誕生日ケーキが待っている。

私はそれまでの間、いつものように携帯をベッドに寝転びながらいじる。


「・・・はぁ」


先輩にメールを送ろう、と文章を打つ。

消しては打ち、消しては打ちの繰り返し。

先輩にメールを送るだけの口実が欲しかった。

でも結局、今日も送ることは出来なかった。

と、その時


ヴーッヴーッ


携帯のバイブ音が鳴った。

私は受信BOXを開く。
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