*ふわり、はつこい*
言われるがままつれて来られたのは体育館にある舞台だった。
舞台には折りたたみ式のテーブルとパイプ椅子が二つ並んでいた。
・・・え、うそでしょ?もしかして、ここ?こんなど真ん中!?いやまあ、バスケの試合が目の前でやってるか、見やすいのは確かですけど・・・。
「ちょっと待っててね」
そう言って男の人は私とユウカちゃんを舞台に置き去りにし、舞台の際にあるベンチに小走りで向かった。
ベンチには恐らくH校の選手であろう人たちがスタンバイしていた。
男の人の声は相当大きく、向こうで話している会話が丸聞こえだった。
「あの子らN中の3年生だそうだ。今日は見学に来てくれたらしいぞ」
男の人が選手達にそう言うと、その選手達もいっせいにこちらを向いた。
「ユウカちゃん、私お腹が痛くなりそうだよ」
「あたしだって」
誰とも目が合わないように私達はうつ伏せた。
陽汰先輩を探す余裕もなかった。
バスケの試合はちょうど今は第1Q(クウォーター)が終わり、1回目のインターバルに入っているそうだ。
「あ、心向、陽汰先輩だよ!」
ユウカちゃんは私の肩をちょんちょんと触り、指差していた。
私もユウカちゃんの指差した方向に目をやる。
「・・・っ」
そこにはあの、陽汰先輩の姿があった。
舞台には折りたたみ式のテーブルとパイプ椅子が二つ並んでいた。
・・・え、うそでしょ?もしかして、ここ?こんなど真ん中!?いやまあ、バスケの試合が目の前でやってるか、見やすいのは確かですけど・・・。
「ちょっと待っててね」
そう言って男の人は私とユウカちゃんを舞台に置き去りにし、舞台の際にあるベンチに小走りで向かった。
ベンチには恐らくH校の選手であろう人たちがスタンバイしていた。
男の人の声は相当大きく、向こうで話している会話が丸聞こえだった。
「あの子らN中の3年生だそうだ。今日は見学に来てくれたらしいぞ」
男の人が選手達にそう言うと、その選手達もいっせいにこちらを向いた。
「ユウカちゃん、私お腹が痛くなりそうだよ」
「あたしだって」
誰とも目が合わないように私達はうつ伏せた。
陽汰先輩を探す余裕もなかった。
バスケの試合はちょうど今は第1Q(クウォーター)が終わり、1回目のインターバルに入っているそうだ。
「あ、心向、陽汰先輩だよ!」
ユウカちゃんは私の肩をちょんちょんと触り、指差していた。
私もユウカちゃんの指差した方向に目をやる。
「・・・っ」
そこにはあの、陽汰先輩の姿があった。