甘ったるい嘘吐き
その後、自室に戻ったあたしは、真鍋の言った通りの単語をスマホで調べて。

ようやく彼の言葉の意味を理解し、散々恥ずかしさにもだえた後。

スマホを手にしたまま延々と悩み抜き、月の見えない空を窓から見上げながら、彼に向けて、震える手でメールを送った。





 From┃志乃先輩
 Time┃01/25 21:22
 Sub ┃(non title)
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 あのね、
 
 月が、綺麗だよ










/END
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