君と同じ悼みを。
「四季、可愛い…」
大きな瞳を細めてわたしをぎゅーっと抱きしめてくる梓。
なかなか苦しい…けど、嬉しい。
こんな友達ができたことが、すっごく嬉しい。
梓が気付くかどうかわからないくらいそっと、平均よりは高いけどわたしより少し低い身長の、その細い体に自分の腕を回そうとすると鋭い声に遮られた。
「お前らはレズか」
「はぁ!?なによ蒼弥」
わたしを解放してすぐさま牙を剥く梓。
相手は、同じクラスでわたしの左隣の席の蒼弥。
彼はわたしの男友達第一号だったりする。