ROMANTICA~ロマンチカ~
――もう、好きだと言ってしまおうか……?
「涼輔さん、後でちょっと、お話が……。って、涼輔さん?!」
「涼輔様!」
クニャっとなって、あたしの方へ倒れてきた氷室涼輔の身体は、酷く熱かった。
「大変、すごい熱……」
「だい……じょぶ……。ちょっと、メマイが……した、だけ……」
***
一時は家中が騒然となったが、すぐにドクターが駆けつけた。
風邪と過労が重なったもので、心配はないとのこと。点滴をすると先生は帰って行った。
寝室のベッドに横たわる涼輔さん。
額に乗せたアイスノンを取り換えながら、あたしはため息をついた。クッキー(?)を食べてみたところ、不味かったが、食中毒になるほどの不味さではなかった。
重たくて胸焼けするものだったけれど、味は普通だった……と思う。
疲れていた涼輔さんに、さらに追い打ちをかけるようなことも、なかったと思う。……多分……。
――やっぱり、無理してたんだ……。
「涼輔さん、後でちょっと、お話が……。って、涼輔さん?!」
「涼輔様!」
クニャっとなって、あたしの方へ倒れてきた氷室涼輔の身体は、酷く熱かった。
「大変、すごい熱……」
「だい……じょぶ……。ちょっと、メマイが……した、だけ……」
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一時は家中が騒然となったが、すぐにドクターが駆けつけた。
風邪と過労が重なったもので、心配はないとのこと。点滴をすると先生は帰って行った。
寝室のベッドに横たわる涼輔さん。
額に乗せたアイスノンを取り換えながら、あたしはため息をついた。クッキー(?)を食べてみたところ、不味かったが、食中毒になるほどの不味さではなかった。
重たくて胸焼けするものだったけれど、味は普通だった……と思う。
疲れていた涼輔さんに、さらに追い打ちをかけるようなことも、なかったと思う。……多分……。
――やっぱり、無理してたんだ……。