ROMANTICA~ロマンチカ~
2.涼輔
鳥たちのさえずり。
涼輔が目を開くと、明るい光が部屋にあふれていた。
「涼輔さん、おはようございます」
ベッドの横の椅子に、都季が座っていた。眠そうな顔をしている。
「君……ずっと、ここにいたのか?」
「はい」
「一晩中?」
「ええ、まあ。お体、大丈夫ですか? 」
言われて、自分が昨夜倒れたことに思い至る。
「今何時……もう、こんな時間じゃないか! 会議が……」
壁にかけた時計の針は、十時近くを指していた。
慌てて身体を起こそうとして、都季に止められる。
涼輔が目を開くと、明るい光が部屋にあふれていた。
「涼輔さん、おはようございます」
ベッドの横の椅子に、都季が座っていた。眠そうな顔をしている。
「君……ずっと、ここにいたのか?」
「はい」
「一晩中?」
「ええ、まあ。お体、大丈夫ですか? 」
言われて、自分が昨夜倒れたことに思い至る。
「今何時……もう、こんな時間じゃないか! 会議が……」
壁にかけた時計の針は、十時近くを指していた。
慌てて身体を起こそうとして、都季に止められる。