ROMANTICA~ロマンチカ~
2.コンサートへの誘い
「千住さんって、クラシック好きだって言ってなかった?」
休み時間の廊下。
トイレの帰り、クラスメイトの木村さんに呼びとめられた。
木村さんは、美人でモデル顔負けのスタイルで、とってもカッコイイけど、近寄り難い。
色々オトナっぽい遊びを知っていて、あたしとは全然違う世界の人って感じ。
あたしみたいなタイプの子はお子様と見なしているような所があるし、他人の彼氏を寝取るのが趣味の女の敵っていう噂もあったりして、女子の間では評判悪い。
一人じゃ何もできない人間を軽蔑しているし、ツレションする趣味はないから、あたしは一人だった。
ちょっと警戒しながら、あたしは答えた。
「好きだけど?」
「チャイコフスキーとか?」
「大好き! 木村さんも?」
「うん」
木村さんは艶然と微笑んだ。
休み時間の廊下。
トイレの帰り、クラスメイトの木村さんに呼びとめられた。
木村さんは、美人でモデル顔負けのスタイルで、とってもカッコイイけど、近寄り難い。
色々オトナっぽい遊びを知っていて、あたしとは全然違う世界の人って感じ。
あたしみたいなタイプの子はお子様と見なしているような所があるし、他人の彼氏を寝取るのが趣味の女の敵っていう噂もあったりして、女子の間では評判悪い。
一人じゃ何もできない人間を軽蔑しているし、ツレションする趣味はないから、あたしは一人だった。
ちょっと警戒しながら、あたしは答えた。
「好きだけど?」
「チャイコフスキーとか?」
「大好き! 木村さんも?」
「うん」
木村さんは艶然と微笑んだ。