ROMANTICA~ロマンチカ~
「理恵子さん?」
「お久しぶり。何もわかってないって顔してるね。
教えてあげる。
あんたがコンサートに行くことをあたしたちは知っていた。学生雇ってチケットを渡してもらったのは、あたしだから」
――何それ、どういうこと?
ママの秘書だった旗丸理恵子さんは、俊夫さんに言った。
「ほら、早くやっちゃいなさいよ。あんた、ずっとこの娘としたかったんでしょ?」
「ちょっと、待ってくれ……」
俊夫さんが、しぼり出すような声で言った。
「お久しぶり。何もわかってないって顔してるね。
教えてあげる。
あんたがコンサートに行くことをあたしたちは知っていた。学生雇ってチケットを渡してもらったのは、あたしだから」
――何それ、どういうこと?
ママの秘書だった旗丸理恵子さんは、俊夫さんに言った。
「ほら、早くやっちゃいなさいよ。あんた、ずっとこの娘としたかったんでしょ?」
「ちょっと、待ってくれ……」
俊夫さんが、しぼり出すような声で言った。