ROMANTICA~ロマンチカ~
「やめろ、ブラッキィ!」


 
攻撃された犬は、反射的にあたしに跳びかかって来る。
 
死ぬかもしれない、やめとけば良かったと思った時には、もう遅かった。
 

目をつむる。

身体に衝撃。

あたしは地面に倒れこんだ。
 

犬に噛まれると、痛いかと思いきや、想像していたほどは痛くない。

お尻がちょっと痛いけど、思ったほどではない。
 


「ブラッキィ、いい子だ。


もう大丈夫、怖くない。そう、いい子だ」
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