ROMANTICA~ロマンチカ~
「都季に、何をした」
 
「そう怖い顔しなさんなよ。

ジンジャーマンズ・ブレッドと、紅茶を御馳走しただけさ。

紅茶に垂らすブランディを多めにしたことは、否定しないが」
 


都季を特別室にあるソファに寝かせる。
 


「クリスマス・プレゼント。

いらない? 

いらなかったら、持って帰るけど。

欲しがってもいない相手に何かを押しつけたりって、俺、そういうの好きじゃないし」
 


「……いる」
 


「そ。

あ、じゃ、ついでにこれも渡しとこっか。

これ、都季ちゃんにあげて。

こっちは、同じ物。

あなたにもあげるよ。

クリスマスの特別サービスね」
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