ROMANTICA~ロマンチカ~
封をした封筒と供に、コピーした紙を渡される。

それに目をやった涼輔が息を飲む。


 
「これは……」

 
「都季ちゃんがあなたを置いて出ていった理由の、半分はそのことを知らなかったからだね。

後の半分は、まあ、若気の至りってやつかな。

彼女は彼女なりに、色々考えるところがあったらしいんだ」
 

「ケガ人の世話もしないで」
 

「あんまり責めなさんなよ。

あなたのことが嫌いで出ていったわけじゃない。

それじゃ、後はお若い二人で。年寄りは退散します」
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