ROMANTICA~ロマンチカ~
券を二枚用意したのは、ターゲットを警戒させないようにするのが目的だった。


二人ででかけても、どちらかがトイレに立った時など、一人になる時間が大抵あるものだ。


一人になったところを狙って、一芝居打って、彼女を連れ出せば良かった。


クリスマス・イヴに三人は暴力団員を雇って都季嬢を廃工場に拉致し、輪姦した上で自殺に見せかけて殺す予定だった。


千住社長の死と三人の関与を薄々ながら疑っていた氷室氏は、単身都季嬢を救出すべく敵のアジトに乗り込んだ。


家や警察に連絡すると、止められるのがわかっていたため、連絡係として白羽の矢を立てられたのが、ヤナギヤだった。


何とも無謀な話だ。
< 356 / 369 >

この作品をシェア

pagetop