ROMANTICA~ロマンチカ~
「しかしねー、男と女のことは、わからんね。

都季ちゃん、あんなに最初は嫌がっていたのに、氷室さんは一体どうやって懐柔したんだろう」
 

「シュウちゃん、都季ちゃんが、本当は氷室氏にメロメロだったのは、最初からわかりきっていたことじゃないか。


朴念仁(ぼくねんじん)だなぁ。

僕はすぐにピーンと来たよ。

もっとも、都季ちゃん本人は気づいていなかったがね」
 


ヤナギヤが笑った。
 
いいねえ、ロマンティックで。

まるで、大恋愛だ。
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