ROMANTICA~ロマンチカ~
「ヤナギヤさん、色々ありがとう!」
 


新郎新婦に向かってヤナギヤは、
 


「やあお二人さん、おめでとう。

どうぞ、家出人捜索と浮気調査の以来は、ヤナギヤ探偵事務所に」
 


ウィンクした。
 


「おい、ヤナギヤ君、やめろよ。

おめでたい席で」


 
思わず僕は彼のわき腹を小突いたが、氷室氏は苦笑しただけで、


 
「心配ないさ。もう出て行かれることもないだろう」
 


「ヤナギヤさん、悪いけど、ヤナギヤさんのお手を煩わせることもなさそうよ。

涼輔さん、あたしのこと、好きみたいだから」
 
「そういうことだ」
 
新郎は、新婦を自分の腕の中にかき抱いた。
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