現実は、変えられない
私は、いきなりの事で
びっくりして、身動きが出来なくなった。
「莉奈どうしたの?」
瑞希が心配してくれているけど
全く頭に入ってこない
あの人は、誰かが来たのに気づいて
こっちを向いた。
あなたを私に気づいた
目が合ってしまった……
向こうも驚きを隠せない様子だった。
「莉奈…」
あなたが、私の名前を小さい声で呟いた。
やっぱりあの人だ。
他の三人は、
私たちの、変化に気づいたみたいで
交互に私たちを見ている
沈黙の時間が、
しばらく続いた…