現実は、変えられない

長い沈黙の空気を破ったのは、

「あっ、
 慎也も中学校
 清蘭だった」


二人の変化によって
勇気君が思い出した。




「莉奈」

何かあると思った瑞希
私に何か言って欲しそうに
名前を呼んだ


けど、私はそんな余裕が無くて



「ごめん」
とだけ言って
涙が誰にもバレないように
走って屋上を出た。



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