現実は、変えられない
お化け屋敷は、すごく怖かったが
無事で出ることができた。
しかし、私はいつの間にか高橋君の腕を掴んでいた。
お化け屋敷を出るまで全く気付かずに
「ごめん」
と言って、すぐに手を離した。
「お前ってどんだけ怖がりなんだよ」
あまり笑わない高橋君が笑った。
「でも、高橋君もジェットコースター無理だったじゃん」
なぜか、負けず嫌いが出てきて、
言い返した。
「怖いから乗らなかったわけじゃないし」
私は、以外な答えで高橋君の顔を見ると
「お前をこんな広い所で一人にしたら
危ないだろ」
もしかして、私のため?
違う違う
そう頭の中で繰り返していると、
頭に手を置かれて
「あいつら待ってるから行くぞ」
私は、もう冷静になれず、
ドキドキが止まらなかった。