現実は、変えられない


お化け屋敷は、すごく怖かったが
無事で出ることができた。

しかし、私はいつの間にか高橋君の腕を掴んでいた。


お化け屋敷を出るまで全く気付かずに

「ごめん」
と言って、すぐに手を離した。


「お前ってどんだけ怖がりなんだよ」

あまり笑わない高橋君が笑った。


「でも、高橋君もジェットコースター無理だったじゃん」

なぜか、負けず嫌いが出てきて、
言い返した。


「怖いから乗らなかったわけじゃないし」


私は、以外な答えで高橋君の顔を見ると


「お前をこんな広い所で一人にしたら
 危ないだろ」

もしかして、私のため?

違う違う
そう頭の中で繰り返していると、


頭に手を置かれて

「あいつら待ってるから行くぞ」

私は、もう冷静になれず、
ドキドキが止まらなかった。








< 27 / 36 >

この作品をシェア

pagetop