現実は、変えられない
その後は、お土産を真奈と選んで帰った。
帰りの電車は、みんな疲れて寝ていた。
電車を降りると、
真奈と森本君は帰って
私も帰ろうとすると、
「桐谷、送るよ」
私は、断ろうとしたけど、
高橋君は手を出してきた。
私は、手を握ってしまった。
私の家まで、会話もなかった。
「ここ家だよ」
私はバイバイを言って
家に入ろうとしたけど
呼び止められ、立ち止っていると、
「俺と、付き合って」
私は、顔が熱くなってしまった。
断る意味もないのに、
嬉しすぎて、言葉に出来なかった。
少し、時間がたって落ち着いてから
「はい」
とだけ答えた。