現実は、変えられない
少しすると
救急車が来て
兄と一緒に私は乗った。
医者は、一生懸命に治療するが
深刻な顔で兄の様子を見ていた。
そして、兄はビクとも動かなかった。
病院に着くと、すぐに手術室に兄は運ばれて
私は、手術室の前で待たされていた。
私は、涙をこらえていた。
少しすると、
母がやってきて
私は、母に抱きついた。
その瞬間に涙があふれ落ちた。
しばらくすると、手術室から医者が出てきて
私達に暗い顔で
「最善を尽くしましたが、
出血が多すぎて、一命を取り止めることができませんでした。」
兄がシンダ…
兄は、
昔から勉強ができて
優しくて
結構学校でも、男女ともに人気だった。
そんななんでもできる兄が
目標でもあって、好きだった。