現実は、変えられない

そして、

始業式が終わりの教室に帰ると
HRをして、午前中だけで終わった。


「莉奈ちゃん
 一緒に帰ろ」

「いいよ」


そして、瑞希ちゃんが帰ろうとするから
私が、ついて行っていると

やっぱり、ハイテンションの勇気君が来た。

「おいていかないでよ(涙)」

「勇気うるさい
 慎也君と帰らないの」
耳を抑えながら、言った。

「あいつは、デート」

少し、不満そうな顔をしていた。


「俺にも、彼女欲しいなーーー
 莉奈ちゃん、付き合ってよ」

驚きを隠せない私は、


「無理に決まってるじゃん。
 莉奈ちゃん、こいつには気をつけてね。
 何かあったらすぐに私に言ってね」

瑞希ちゃんによって助けられたが、
勇気君からの視線には、苦笑いしかできなかった。



その後も、二人は楽しそうに話していた。

しかし、
私一人だけは、慎也と言う名前に引っ掛ていた。

でも、同じ名前の人が出るたび
気にしていたら
一生あの事件を忘れられない


あの人のことは、忘れるんだから。




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