君に贈るクリスマス
「また、来年も一緒にいられるよね」

その葵が、ぴとっと寄り添って来ながらそう呟く。

「・・・・・・」

俺はあえてそれに答えない。

「雅臣?」

俺が答えないのが不安に感じたのか、ちょっと悲しそうな目で見上げてくる。

そろそろ頃合いか・・・・・・。

「来年も、じゃなくて一生だろ?」

やべぇ、ちょっと緊張するぜ。

「え・・・・・・?」

俺の言葉に驚く葵。

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