君に贈るクリスマス
聖なる夜。

ある人にとっては何の変わりもないただの1日。

ある人にとっては意味のある1日。

「あたしにとって、今日は本当に特別な日になったなぁ」

葵が呟く。

「ばか、俺達にだろ?」

「ん、そうだね」

ただイベント事にのっかっただけって言われりゃそれまでだけど。

だけど、それでもかけがえのない日を作るのは、その本人たちだから。

腕の中にいる、かけがえの無い人を抱きしめながら切にそう思った。


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