君に贈るクリスマス
「ごめーん、お待たせぇ」

どこか気の抜けたような声。

「遅刻だぞ」

「だって、なに着てこーか迷ってたんだもん」

むぅって頬を膨らます俺の待ち人。

「ばーか、別にそんな気にするほどの事じゃねーだろ」

たまに女ってのはわかんねぇよな。

「いつだって可愛く見て欲しいのが女の子なんだよ」

「あー、はいはい。俺がわるーございました」

まぁ、あんまりだらしない格好で来られたらそれはそれで困るけどな。

「ふふー。わかればよろしい」

ニタリと笑うこいつ。

てか、何でドヤ顔なんだよ。

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