君に贈るクリスマス
「ほら、そろそろ着くぞ」

そうこうしてる内に目的地に到着。

「ここって、川?」

「そう、川」

厳密には川沿いの船着き場。

「イルミネーションで飾られた街を見るのに特等席をご用意致しました、お嬢様」

駐車場に車を入れると、何で川?って顔してる葵を連れてターミナルへ。

「ちょっと待っててな」

待合室に入った所で葵を待たせて受付へ。

「予約入れてた相沢です」

受付でそう名乗ると、直ぐに乗船券を出してくれる。

「よい夜をお楽しみください」

そんな言葉を添えて。

なんつーか、ある意味決まり文句だよな。

「ありがとう」

とりあえずそれだけ返して葵の所に戻る。

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