年下の不良くん《番外編》
「翔くんの彼女さんってどんな子ー??」
千愛ちゃんも気になっていたみたいで、わくわくしたように聞いてきた
「どんな子って言われても…」
──可愛い、に尽きる…
だけど、これを兄貴の前で言うのに抵抗がある
こいつは絶対後々、それをネタにしてからかってくるに違いないからだ
「同い年??
可愛い??それとも美人??
優しい??背丈はどれくらい??」
質問攻めにあって、どれを答えればいいのか分からない
「えっと…俺より1個年上」
後は口にすること事態が小っ恥ずかしいので、話を終わらすように、片付けに戻った俺に気づいた千愛ちゃんは、にかっと人懐っこい笑顔を見せた
「今度一緒にここに連れてきてよ
お話したいから」
「ん、わかった」
すると調子に乗った兄貴も挙手までして、同じような事を言った
「オニーチャンも見てみたいから、よろしくね〜」
「お前はぜってぇ嫌」
こいつのは好奇心だし、きもいし無理
んな野郎に、りりかを見せられるかっつーの