年下の不良くん《番外編》


「~~~あー!!だからっ!!
好きな女と付き合うのは初めてだって話!!
…お前以外の女とは、好きとかで付き合ったって訳じゃない」


何言ってんだよ自分と思うけど、好きな女が自分の過去の事で、涙を流してんだから仕方ねぇ…


「…ごめん」


肩を震わせて静かに無く彼女を、そっと抱き寄せた


「ううんっ、私こそ…」


そう言って、りりかも俺の背中に腕を回してくる


「……そのね、やっぱり清水くんモテるからいつも不安なの…
だから、わかってるけど悲しくなっちゃって…」


知らなかった…


俺は付き合ってからいつも、一つ年上のりりかの事を追いつこうと必死だった


物事の価値観の違いが、一つしか離れていないのに常に付き纏い、己が如何にまだ幼稚かと言う事を思い知らされるからだ


それを払おうと、彼女が嫌がることはせずに真面目に、子供だと悟られふられないように、ここ最近は必死だった


だけど彼女もまた、俺とは違う観点だが悩んでいたのだと思うと、少しだけ安心してる自分がいた


「りりか、気づいてやれなくてごめん…
やっぱ俺、まだまだ子供だな」


そう俺が言うと、りりかはぱっと顔を上げてきょとんとした顔をする


「え??、清水くん子供じゃないよ??
私よりも大人だよ??」



まさかこんな言葉が返ってくるとは思いもしなかった俺は、目を見開いて驚いた



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