年下の不良くん《番外編》


太陽の光に当てられると、彼女の瞳は綺麗な藍色に染まる


最初は最近、女ん中で流行っている、から…からーこんたくと?ってやつかと思ってたが、そうではないらしい


髪色は生まれてこの方一切、髪を弄って無いだろうと確信出来る、黒


──まるで猫だ


俺に言い寄ってくる女なんかより、全然ケバくないし、“セイソケイ"てゆーのはんな感じなのかも


俺の周りにはいないタイプで、かなり新鮮味がある


手当をしてもらっている最中、俺はそんな事ばかり考えていた


「なーに、翔
お目当ての女でもいたのか??」


隣にいた武蔵が、にやにやといらやしい笑みを浮かべて聞いてくる


こいつの言う、“お目当ての女"というのは、俺がテキトーに遊べる女って意味


「ってバカっ!!
あの美人は俺のだから駄目だかんなっ!!」


「あ??誰の事言ってんだよ」


「あの美人!!」


武蔵はその本人にバレないように、小さく指をさした


「ああ、確かに美人だな
けど、別にそれ以外に何とも思わねぇよ
勝手に言ってろ、ばーか」



俺は馬鹿を置いて止めていた足を動かすと、馬鹿も後を追ってきた


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