年下の不良くん《番外編》
「結花ちゃん…本当に俺なの??」
「しゃちょーさんこそ…もうりりかはいいの…??」
ずっと…あたしがしゃちょーさんを好きになってからずっと、引っ掛かっていたことだ
「…自分でも信じられないけれど、もうすっかりけじめがついてるよ
君のお陰だ」
しゃちょーさんはぎゅっと腕に力をいれて、より距離を狭くさせるから、恥ずかしくなってしまう
「…本当にこんなあたしでいいの??
りりかみたいに女らしくもないし、大雑把でだらしないし、まだ学生だし…」
言い出したら止まらないくらい、自分には欠点だらけで、もう本当にしゃちょーさんが好きになってくれた理由がわからない
「そんなの関係ない
結花ちゃんだから好きになったんだ
…結花ちゃんこそ、こんな俺だけどいいの??」
「当たり前じゃん
あたしは、しゃちょーさんがいいんだよ」
あたしがそう言うと、しゃちょーさんは今度は比べ物にならないくらい、強くあたしを抱き締めてきた
「好きだよ、結花ちゃん」
まだ信じられない現実に、いつになったら信じられるようになるんだろうか
でも、ひとつだけ言えることがある
「──あたし、しゃちょーさんを好きになって良かったよ」