年下の不良くん《番外編》
結局、いつもの様に実家で豪華な夕飯を食べてから、橋本さんに運転してもらい家に帰ってきた
海鈴が既に眠たそうなので、先に翔くんとお風呂に入らせ、二人が上がってきたその交代で、私も瑠璃とお風呂に入った
「おい海鈴、髪濡れたまま寝たら風邪ひくぞ」
既にうとうとしている海鈴の髪は、まだびしょびしょなので、翔くんがドライヤーで乾かしてくれる
かっくんかっくん前後に揺れる海鈴は、髪の毛を乾かしてもらうと毎回、終わる前に眠ってしまう
そういう所は、パパである翔くんにそっくりで、余計に愛しくなる
「ベッドに寝かしてくる」
「うん、ありがとう」
私もドライヤーで瑠璃の柔らかい髪を乾かし、自分のもさっさと終わらせて、瑠璃をベビーベッドに寝かせた
「ふふっ、可愛い」
「だな」
すやすやと眠る愛しい我が子を見ているだけで、心が癒される
「ほら、もっとこっち来い」
「うん」
差し出された腕に頭を乗せる
結婚しても翔くんは毎晩腕枕をしてくれて、きっと私はこれをしてもらわないと寝れないだろう
翔くん、海鈴、私の順で、三人で川の字になって寝るときが、一日の中で一番大好き