隣人警報ー甘い囁きにご注意をー




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猫は無事助かった。

幸いにも、傷は浅く、入院とはなったものの大事には至らなかった。




本田「退院は1週間後くらいかな。」


「はい、ありがとうございました。」


亮は深々とお辞儀をする。




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帰り道、亮は私にこういった。




「猫の名前、何にする⁇」



「決めていいの?」



「いーよ。奏がつけてあげて。」




嬉しい、けどセンスないからなー

ちょっと考えて



「…ユキちゃん、とか⁇」



ネーミングセンス0!

見たままの白い猫にユキ!


笑われちゃうと思ったら



「ん、ユキな。決まり」



意外にもあっさり決まってしまった。




「決まりでいーの⁈」

亮の行く手を阻むように、道の前を出る。

「決まっちゃだめなの⁇」


いたずらげに笑う。

そんな顔しないでよ。
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