隣人警報ー甘い囁きにご注意をー
ーー”8階です。”
「あ、先どーぞ。」
男の人が”開”のボタンを押していた。
「ありがとうございます。」
私はなんのためらいもなく
さっさとエレベーターから
降りた。
**
「ただいまー」
って誰もいないんだけどね…
綾音は、一人暮らしが羨ましいとか
言ってるけど、
「おかえり」っていってくれる人が
いないのは寂しいよ…
「はぁ…」
独りで大きなため息。
ソファーにごろんと寝転んだ。
**
「…ん、ん⁇…」
ソファーに寝転んで
そのまま寝ちゃったんだ…
寝起きでぼーっとしたまま携帯をみる。
ー19:16ー
あ、もうこんな時間
晩ごはんの支度しなきゃ…