隣人警報ー甘い囁きにご注意をー
やってしまった…
この沈黙。
私には、もうこの沈黙を破るほどの
勇気は残っていない。
瀬名さんはうつむいたまま。
怒ってるとか…
それとも…
「で、聞きたいことそれだけ⁇」
え⁇
口調が変わった…⁈
ーートンッ
突然、背中に、冷たい感覚が走る。
瀬名さんの左腕と私は
ぴったりと壁にくっついた。
やだ!こわい…
「三上さん、だっけ…⁇
気をつけた方がいいよ⁇
世の中にはさ
こんな人がいっぱいいるんだって。」
「え…⁇」
何⁇どういう意味⁇
瀬名さんの左腕は、もう壁にはない。
「それにさ、一人暮らしでしょ?
インターフォンあるのに
確認せずに開けちゃうとか…」
スッと顔が近づく。
「バカだね。」