ナムストーンPART2

実験1

二日目の朝も九時きっかりに全員集合した。
真夜中にペルーのリマにアクセスしてもらったが
やはりデータは送れませんとのことだった。

光る石は1945年の8月に10日ほど光った
という記録があるらしい。昆明の光る石は同じ
1945年の8月に発見されている。

メキシコの光る石は同時期に発見された他の遺跡と同じところ
に展示されているからやはりこれも1945年の夏である。
光る石と命名されているからには発見された時には光っていたに違いない。

大英博物館はノーコメント。調べたければこちらに来て詳しく
調べてくださいとのこと。大学か政府関係の紹介状もいる。
何かありそうな気もする。行くべきところは大英博物館と昆明だ。

1945年といえばまさかあの原爆と関係があるのか?もしそうだ
とすればなぜ光る石は光ったのだろうか?人類滅亡の危機を警告した
のだろうか。まさか、しかしありえないことはではない。

この秋、昆明と英国のデータを解析すればそれが証拠になる。
ナムストーンが個人の生命の危険を警告するセンサーであるとすれば、

光る石は人類のあるいは地球生命体の滅亡の危険を予知するセンサー
なのかもしれないということか?

我々の使命は思いのほかとても重大なのではないだろうか。
五人は顔を見合わせて大きくうなずいた。
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